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2026.09.16/ CODE VEIN公式ブログ

開発者インタビュー:拡張DLC『Mask of Idris』ゲームデザイン編【前編】新たなバトルスタイルを実現する追加要素と3人のバディ(談:依田アクションディレクター&河合リードバトルデザイナー )

今回は、202699日に配信が開始された拡張DLCMask of Idris』の魅力を紹介する開発者インタビューをお届けします。当企画の第3回は、ゲームデザイン編の前編として、追加された装備品と術式、新たなバディキャラクターに注目。アクションとバトルの制作を担当した依田 優一アクションディレクターと、河合 康嵩リードバトルデザイナーに語っていただきました。


Q1.『Mask of Idris』では、ユニークな性能の装備品と術式が追加されました。これらはどのようなコンセプトで制作が進められたのでしょうか。

依田:
Mask of Idris』は、本編をプレイしていただいた方に、改めて新鮮な気持ちで遊んでもらえるように、これまでにないタイプの装備品と術式を追加しました。

代表的な装備品が、情念の炎をまとった「狭間の武器」シリーズです。これらは炎・氷・雷・血の属性を備えた武器で、DLCで追加された戦闘術式が最初からセットされているため、新しいバトルスタイルを体験できます。7つの武器種すべてに用意したので、ぜひ使ってみてください。

狭間の剣

▼狭間の斧槍

ジェイルには、「情念のジェイル」シリーズを追加しました。これらは装備すると「主人公の特定の能力値が入れ替わる」という特殊な性質を持っています。例えば「情念のオウガ」であれば、主人公の能力値のうち、最も高いものと腕力を入れ替えます。すると何が起きるかと言うと……

「腕力は低いものの、器用が高いブラッドコード」と組み合わせることで、器用系のブラッドコードでありながら、腕力を要する武器で高い攻撃力を発揮できるというわけです。これまでにないビルドを実現できるので、組み合わせの幅が広がると思いますよ。

▼情念のオウガ

▼情念のハウンズ

ほかにも、追加要素にはバトル中の立ち回りを明確化するものもあり、本編にはなかった戦い方が可能となります。ひとつ例を挙げると、魔法術式「貧者の投刃」は、与えるダメージは低い一方で、敵の出血量を増加させることに長けています。これを活用して吸血時のイコル回復量を増やすことで、敵に近づかずに魔法術式メインで戦う立ち回りが実現できます。探索中に新しい武器や術式を手に入れたら、どんな戦い方ができるかを試していただけるとうれしいです。紹介したのは少しトリッキーなものですが、もちろん、シンプルで使いやすい武器や術式も多数追加しています。

せっかくの機会なので、追加要素を踏まえたビルドの例も紹介します。

 ▼ビルド例
・貧者の投刃
・ラヴェナスバレット
・サープラスヒール

「貧者の投刃」で遠距離から敵に出血量を蓄積し、対象の出血量によってダメージが増加する「ラヴェナスバレット」で大ダメージを与える遠距離完結型のビルドです。ジェイルをバットやスティンガーにすることで、よりリスクを下げて遠距離戦を展開することもできます。また、ブースターに「サープラスヒール」を付けると、回復したイコルが最大イコル量を溢れた際にHPおよびLPを回復できるので、再生力を使うことなく戦闘を継続できます。独特の遊び味を体験できるビルドですので、 ぜひ一度お試しください!

 

Q2.『Mask of Idris』では、リヴまたは廃棄世界のルゥのいずれかがバディとなります。それぞれの役割や、バトルスタイルの違いなどを教えてください。

河合:
Mask of Idris』の舞台は、現実の世界から切り離された廃棄世界という特殊な空間で、訪れられる人(吸血鬼)は限られます。このシナリオ上の制約により、選択できるバディがリヴとルゥのふたりに限定されることになりました。そのため、本編とは異なり、主人公をどのようなビルドにしても、ある程度のシナジーが確保されるようにバディの性能を設定しています。選んだバディによって、プレイヤーの使えるビルドが限定されないようにするべき、という考え方ですね。

そのうえで、リヴと廃棄世界のルゥは、主人公に対して相反するスタンスを持つキャラクターなので、それをバトルスタイルに反映したいという思いもありました。

リヴは、一目惚れするくらい情熱的で、かなりオープンに好意を伝えてくるタイプです。また、自分からガンガン前に出ていくキャラクターでもあります。主張が強く、正直に想いを伝えて引っ張っていくリヴには、「相手の手を取って前を走るヒロイン像」を思い浮かべました。バディの性能としても、そのイメージが前面に出ています。まず、バフ術式の「狂血の舞」は、敵に攻撃をヒットさせるとバフの持続時間が延長されます。加えて、リヴ自身が近接戦闘で有効な魔法術式「ライトニングパイル」や、連撃系の戦闘術式「チャリオットレイヴ」などを持つため、前線で戦って活躍し続けてくれるバディとなっています。自ら前に出て勇ましく戦う、引っ張っていくヒロインですね。彼女の隣に立ち、肩を並べて連携する共闘感をお楽しみください。

対照的に廃棄世界のルゥは、想いを胸に秘めるタイプです。かつて主人公を守り切れなかったことへの後悔があり、罪悪感や喪失への不安が根幹にあります。本編とは違い、主人公の隣に立てない苦しみを抱える彼女には、「背中越しに支えるヒロイン像」をイメージしています。バディとしての性能には、胸に秘めた想いや、喪失への恐怖などが反映されています。バフ術式の「再生の邪法」は、敵に攻撃をヒットさせるとHPが回復するため、主人公を護りたいという想いが感じられます。攻撃の面では、距離を問わずに有効な戦闘術式「秘剣・爆ぜ土竜」や、主人公の位置に合わせて攻撃する魔法術式「ギフトスパーク」など、どこにいても的確にサポートができるバディとなっています。リヴとは異なる共闘感を味わえると思うので、ぜひふたりを使い分けながら、探索を進めていただけるとうれしいです。

 

Q3.『Mask of Idris』と同日に実装された無料アップデートVer2.0では、「融和の時代」でヤドヴィガがバディとして召喚可能になりました。彼女のバトルスタイルや性能は、どのように決まったのでしょうか。

河合:
怠惰血族として胸を張って生きている(?)怠惰なヤドヴィガさんを、共闘するバディとしてどのように見せるかは、いろいろと考えました。

ヤドヴィガは平行世界を認識できる数少ないキャラクターで、主人公すら知らない英知を持つ人物でもあり、知識だけでなく相当な強さも備えています。それにも関わらず、やはり怠惰なので……戦闘中もその悪いクセは出てしまうだろうと想像し、「怠惰さを表面に出しつつ、ダイナミックな戦闘をさせる」というコンセプトを設定しました。頼りがいはあるものの、ところどころで「この相棒、手を抜いてないか……?」と思わせるようなバトルスタイルになっています。

特徴的なのは、通常攻撃の一撃目のワープを用いた攻撃です。普段、ヤドヴィガは拠点で複数の店をひとりで切り盛りするために、ワープ移動を使いますよね。戦闘でも敵に歩いて近づくのすら億劫だと、あのワープ能力を使って、瞬時に距離を詰めて大剣をなぎ払います。回避と攻撃を同時に行える技となっており、「どうせやるなら効率的に」という考えが見えるのは、ヤドヴィガらしいところです。

また、ヤドヴィガは両手剣を片手で扱いますが、剣の重量を活かして振り回すことで、力強く敵をなぎ倒していきます。魔法も得意なので、魔法術式「竜公の杭」を使いこなして遠近ともに隙のない戦いを披露します。「やるときはやる、怠惰系吸血鬼」として、とても頼りがいのあるバディになっていると思います。

今作では、多くのバディは自身のブラッドコードと相性がよくなるような主人公のビルドを想定しています。そのため、ヤドヴィガの武器は、当初は銃剣で検討を進めていました。ただ、彼女のビジュアルを考えたときに、もっとダイナミックな動きが映えるのではという意見があり、今の片手で両手剣を振り回す形式に落ち着きました。

ヤドヴィガ専用の武器の攻撃モーションは、待機状態に戻るまでの動作が特徴的で、彼女のセクシーさが表現されています。フォトモードを活用して、じっくりと見ていただけるとうれしいです。ほかにも、戦闘が終わると伸びをしながら剣を放り投げるなど、いろいろなこだわりポイントのあるキャラクターなので、そういった細かい部分も含めて、ヤドヴィガとの旅を楽しんでください。


ということで、第3回の今回は、拡張DLC『Mask of Idris』で追加された装備やバディキャラクターについて紹介しました! 本編とは一味違うビルドの構築やバディキャラクターとの共闘をぜひお楽しみにください。

次回は、「廃棄世界」の背景に秘められた設定や、そこで対峙するボスたちの設定やコンセプトについて紹介します。お楽しみに!

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